片倉学の真のエリートに導くための受験勉強法・算数勉強法・数学勉強法

予習シリーズ算数小6(上)第4回『条件整理・場合の数』

【必修例題1】『場合の数①』

(1)【道順】
①全部で何通りの道順があるか?
⇒数字を書き込んでいく(左の数+下の数)

(別解)組み合わせの計算で求める。最短距離で進む場合、→に4回、↑に3回進むので
→→→→↑↑↑の並べ方を考えればよい。7個の中から↑3個を選ぶ選び方を考えるから7C3となり7×6×5/3×2×1=35 答え 35通り

②×印のところは通らずに行く方法
⇒×印の道を除いて、数字を書き込んでいく

(別解)×印の道を通って行く方法が何通りあるかを求めて、全部の道順から引く。

(2)【3個のサイコロの目の和が9の倍数】
まず、目の和が9になるときと目の和が18になるときの『組み合わせ』を考える。その後で、それぞれの『順列』(並べ方)を考える
①目の和が9のとき
 組み合わせ   順列
(1,2,6)→6通り
(1,3,5)→6通り
(1,4,4)→3通り
(2,2,5)→3通り
(2,3,4)→6通り
(3,3,3)→1通り
②目の和が18のとき
 組み合わせ   順列
(6,6,6)→1通り

よって、6×3+3×2+1×2=26 答え 26通り

ポイント 順列
(〇,△,□)→6通り
(〇,〇,△)→3通り
(〇,〇,〇)→1通り



【必修例題2】『場合の数②』

(1)【順列】
①男子2人、女子3人でリレーの順番を決める。全部で何通りの順番がありますか?
⇒5P5=5!=5×4×3×2×1=120 答え 120通り

②男子と女子が交互になる順番は何通りありますか?
⇒女子・男子・女子・男子・女子の順番になる。女子の順列が3P3で男子の順列が2P2だから3×2×1×2×1=12 答え 12通り

(2)【カードを並べて3けたの整数を作る
①0、1、2、3の4枚のカードから3枚を並べて3けたの整数を作る。全部で何通りの整数ができますか?
⇒百の位には「0」が使えないことに注意する。×3×2=18 答え 18通り


②偶数は何通りできますか?
⇒「偶数」になるのは一の位の数が「0」か「2」のとき。
一の位の数が「0」のとき、3×2=6 6通り
一の位の数が「2」のとき、×2=4 4通り(百の位には「0」が使えないことに注意する)
よって、6+4=10 答え 10通り


③{赤、青、黄}の3色すべてを使って、4つの部分をぬり分ける方法は全部で何通りありますか?
ぬり分ける→となりあう部分は同じ色でぬってはいけない。3色で4つの部分をぬり分けるので2つの部分に同じ色をぬる。「どことどこに同じ色をぬるのか」を考える

【必修例題3】『いもづる算』

【50円切手と80円切手を組み合わせていろいろな金額を作る】
(1)作ることができない金額の中で、もっとも高い金額は何円ですか?
⇒10  20  30  40  50
 60  70  80  90 100
110 120 130 140 150
160 170 180 190 200
210 220 230 240 250
260 270 280 290 300
310 320 330 340 350
360 370 380 390 400

「50円切手」と「80円切手」の場合、小さい方の「50」に注目して、50で改行する。一番右の列は50円切手だけで作ることができる。それ以外の列は「80の倍数」を見つけて、それよりも下の金額は50円切手を加えることで作ることができる。80より下、160より下、240より下、320より下の金額は全て作ることができるから、作ることができない金額の中で、もっとも高い金額は270円である

(別解)a円とb円で作ることができない金額の中で、もっとも高い金額
    aとbの最小公倍数-aとbの和


この問題の場合は
 50と80の最小公倍数-(50+80)
=400-130
=270

(2)1500円の作り方は全部で何通りありますか?(いもづる算)
⇒50×x+80×y=1500
   5×x+8×y=150
の不定方程式を解く。yが5の倍数になることに注目すると解きやすい!

【必修例題4】『ルール』

【ルール】
⇒サイコロの目が偶数ならば時計回り、奇数ならば反時計回りにコマを進める。進む向きを時計回りにそろえて考える

【ステップアップ例題5】『道順の利用』

【白石2個と黒石5個を横1列に並べる】
(1)白石2個がとなりあっている並べ方
⇒白石2個を塊にして考える。黒石5個を並べて、並べた黒石の間または両端に白石2個の塊を並べる。間は4か所、両端が2か所あるので4+2=6 答え 6通り

(2)全部で何通りの並べ方がありますか?
⇒〇〇●●●●●の並べ方を考えればよい。7個の中から〇2個の場所を選べばよいから
7C2=7×6/2×1=21 答え 21通り

(3)どの場所で区切っても、区切られた左側の石が「必ず黒石が白石より多くなるような並べ方」は何通りありますか?
道順の考え方を利用して解く。白石と黒石の個数が等しくなる交差点よりも左上の部分を通らないで進む道順を求める

【ステップアップ例題6】『図形と場合の数』

【円と8等分点】
(1)三角形の個数
⇒8C3=8×7×6/3×2×1=56 答え 56個

(2)直角三角形の個数
直角三角形になるとき、辺の1つが円の直径になる。直径はAE、BF、CG、DHの4通りあり、それぞれの直径に対して6個ずつ直角三角形が作れるので全部で6×4=24個作れる。

(3)合同な三角形を1種類とすると、何種類の三角形ができますか?
⇒8等分された円周をどのように分けるかを考える。つまり、3つの数字の和が8になる組み合わせを考える


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